ブラック・ジャックのジレンマ
2013年06月08日 医療に関する話題
受験生の皆さん、こんばんは(*^^*)/アシスタントの岡田です★!
今日はアシスタントの辻倉さんと2人でお仕事をしました。
皆さんは、辻倉さんと同じ大阪大学出身の「手塚治虫さん」の作品を読んだことがあるでしょうか?
手塚治虫さんは、大阪帝国大学附属医学専門部(現在の大阪大学医学部医学科)を卒業し、医師免許を取得しました。
それが所以かは分かりませんが、手塚治虫さんの作品の中にはよく医師が登場しますよね♪*
中でも私が好きなのは、「ブラック・ジャック」です!
ブラック・ジャックは、天才的な外科手術の腕を持つ無免許医でした。そんな彼の技術を信頼して、世界中から治療を受けるために、患者さんが集まりました。
しかし、ブラック・ジャックはジレンマを抱えていました。
「どんな患者さんでも治してしまうので、寿命は延びる。すると、高齢者が増え、高齢社会になってしまうのではないか?」
「医師の使命は人間に延命治療を施すことなのか?」
「老衰した高齢者の命を救うことが、その患者の余生を幸福にすることになるのか?」
私は、現代医療も、ブラック・ジャックと同様のジレンマを抱えているように思います。
「患者の救命を第一に考える」これは、医療者としては当たり前の姿勢です。
これを疑いだしたら、医療行為そのものを否定しかねません。
しかし、これからの社会、それだけでは患者さんやそのご家族の多様化するニーズに応えられないと思います。
これまでの医療を振り返ると、医療の高度化にあやかり、薬や機械により、非人間的な状態にしてまで、とことん延命治療を施していました。
しかし、近頃はホスピスや緩和ケアという言葉をよく耳にすると思います。末期がんの患者さんが、苦しまずに最期を迎えることを望んでいるのであれば、その意思を最大限に尊重し、延命治療ではなく、心身の苦痛を最小限にする医療を提供するべきだ、という考え方も出てきました(*^^*)♬
私自身、患者さんがどのような治療を望んでいるのか、どのような人生の終焉を迎えたいのか、患者さんの意思を尊重することが望ましいと思います。
手塚治虫さんは、ブラック・ジャックを通して、自分自身が抱いていた「医師は患者の延命を行なうことが使命なのか」、「患者を延命させることでその患者を幸福にできるのか」という医師のジレンマを世間に伝えたかったのかもしれません……
医師を志す皆さんは、ブラック・ジャックが抱えていたジレンマについてどう考えますか?(o^^o)/
もし良ければ一度考えてみて下さい☆!そして、是非皆さんの考えを聞かせてくださいね♡!
今日は進捗表作りや小テストの作成など、まだまだ予備校の重要なお仕事がたくさんあるので、今日のブログはこのあたりで失礼します(^o^)
それでは、またナカサカ医進ゼミナール上本町教室・谷町教室・新教室(6月下旬オープン)でお会いいたしましょう♬♬
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