がん誘発物質の働きを解明!
2013年12月11日 お知らせ
皆さん、こんにちは☆
アシスタントの辻倉が予備校内からブログを更新致します(*^^*)/
昨日、今日は気温が低かったみたいですね。
風邪をひかないよう、ナカサカへ来るときは暖かい格好でいらしてくださいね^^♪
さて、京都大学の構造生物学を研究するチームが、がん治療に繋がりうる実験結果を発表したそうですよ!!
これまでも何度かがん治療につながる研究や実験が行われてきていると思いますが、今回はがんを引き起こす酵素が働く仕組みを解明されました!
まず、タンパク質Rasという物質が、膵臓がん、大腸がん、白血病、肺がん、乳がんなど様々ながんを引き起こしているとされます。
その働きを助けるのがRce1と呼ばれる酵素です。
実験では、Rasの一部分をRce1のくぼみに取り込むと、Rasが働きやすくなり、がんが発生しやすくなるということが分かりました。
また、くぼみの構造も詳しくわかったので、RasがRce1のくぼみに入り込む前に、くぼみの構造に適した化合物をあらかじめ結合させておき、Rce1、Rasの働きを阻害させ、がんの発生を抑制する薬剤の開発が期待できるのです!
以前のニュースで私はこれまで明確な治療法のなかった肺気腫の発症メカニズムが解明されたとの報道を見ました。
肺気腫の患者とそうでない人の肺組織を比較したところ、肺気腫患者の肺胞上皮細胞同士をつなぐタンパク質の接着分子はたばこの有害物質で活性化した分解酵素によって切断されることがわかり、さらに、その断片が上皮細胞内のミトコンドリアに集積することでその細胞が死滅し、肺気腫の発症へとつながっていたんですね。
このような発症のメカニズムが解明されたおかげで、接合分子となっているタンパク質を切断する酵素の働きを抑える薬の研究をすればいい!という結論へと達することが出来たそうです!
先ほどお話したがんの治療薬に関しても、肺気腫に関しても、病気が発症する過程を解明することで、新たな治療法を見つけ出す第一歩になるのだということを実感しますね(^^)
では、本日はこの辺で失礼いたします♪
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